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歯周病とは?原因と治療法をご紹介

歯周病とは?

歯周病は歯の表面につくプラーク(食べかすや細菌)によっておこる、「歯の周りの病気」です。
歯肉の炎症による出血、腫れを特徴とする歯肉炎と、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周炎の分けられます。 世間一般で言われている歯槽膿漏は、成人性歯周炎をいいます。

歯肉炎

歯肉片縁に付着したプラークにより,歯肉に炎症が起こった状態です。
初期治療で完全に治癒します。
放置すると、歯周炎に発展してしまいます。

成人性歯周炎

もっとも多いタイプの歯周炎で、30代から始まり比較的ゆっくりと進行します。
初期にはほとんど症状がなく、ブラッシング時に出血がある程度ですが、放置するとひどい場合には、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

若年性歯周炎

0代から20代前半の若年者におこる歯周炎です。

歯周病の原因

①嚙み合わせ・歯ぎしり

嚙み合わせが悪く、強く当たる歯は、歯周病になりやすくなります。
歯を抜いたあと、放置したままですと、残っている歯に負担がかかるので、これも歯周病の原因の一つです。

②歯の間に物が詰まっている

歯と歯の間に食べ物が挟まって、それを放置していると歯茎に入って、骨を圧迫します。
骨を圧迫している状態が続くと歯周病になっていきます。

ほとんどの大人がかかっている歯周病

35~44歳の人ではおよそ85%、45~54歳では90%の人が歯周病にかかっています。
つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても歯周病にかかっているといっても過言ではありません。

歯を周病は、歯失う大きな原因のひとつ

歯を失う原因の1位はムシ歯ですが、歯周病はムシ歯の次に歯を失う原因となっています。
特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっているのが現状です。

歯周病の進行状態

①健康な歯肉には、ステップリング(みかんの皮のような状態)がみられます。

②歯の付け根の表面に、プラークがたまり歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。
ブラッシングした時や固いものを食べた時に出血することがあります。
これくらいではまだ痛みはありません。

③プラークが歯石(しせき)になり、歯石は大きくなって歯根膜が溶けて歯肉溝のなかにも広がっていきます。
歯肉溝はだんだん深くなり、歯肉の弾力性がなくなって歯周ポケットと呼ばれる空間ができてきます。
炎症も進み、歯槽骨の破壊も始まります。

④症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき歯の根も見えてきます。
出血や口臭も強くなり、常時ウミが出てくるようになります。その状態を一般的に歯槽膿漏(しそうのうろう)といいます。

歯周ポケット検査

歯周病の診査を始るのに一番最初に行うのが歯周ポケット検査です。
プローブという器具を用いて行います。
プローブを歯周ポケットに入れその深さをミリ単位で測定します。

歯を失う一番の原因

平成17年の財団法人8020推進財団調査によると、日本で歯を失う最大の原因は、歯周病という結果がでています。
また、20歳代までは虫歯だったものが、30歳を過ぎたころから、歯周病に取って代わります。

現在、日本では30歳代の約8割が歯周病にかかっていると言われ、「35歳以上の約70%が、虫歯ではなく、歯周病が原因で歯を失っている」と報告されています。
50歳代を境に急速に自分の歯が失われていることがわかっています。
実はこの要因として、歯周病が大きく関与しています。

加齢とともに減少するものの55歳を変曲点として、現象が強まる傾向があり、この要因を分析したところ、 50歳後半から重度の歯周病患者の割合が大きくなっているという結果が判っています。

つまり歯を失いたくなければ、「歯周病」を予防することができれば、最悪の事態を回避することができると言っても過言ではないのです。

なぜ歯周病が怖いのか!

歯の少ない人ほど、医療費が高いという相関関係があることが、色々な行政の調査で判っています。
歯は食べ物が始めて出会う「消化器」であるだけに、歯を失うと、からだ全体に及ぼす影響が高いのです。
さらに、歯周病が全身のさまざまな病気に関わっていることがわかってきています。

歯周病菌が全身の病気を引き起こす理由は、歯肉にある豊富な毛細血管にあります。
歯周病原因菌が歯肉組織まで侵入してくると、豊富な血管に入り込み、血液を介入して全身にまでまわります。
その結果、身体の各部にまで、病気を発症させることになるのです。

なぜ定期健診・歯周病予防が必要なのか?

・歯周病の早期発見による治療が可能になります。
・前回の症状と比較することで、的確な治療方法が提案できます。
・症状にあったブラッシング指導ができます。
・ブラッシングだけで取れない歯石を取り除くことができます。
・歯周病は全身へ様々な影響を及ぼす怖い病気です。かかりつけ医を持つことで、
・他の病気との関係性をしっかり把振できます。
(高血圧の薬などある種の薬には歯周病を悪化させるものがあります。)

歯周病の治療法について

一般的には、歯石、プラークを取ることです。
一番大切なことは、歯茎の中に溜まっている血を出すことです。
なぜかというと、歯周病菌は、血液が好きなので、血が溜まっていると菌が繁殖しやすいためです。
血が溜まって菌が繁殖しすぎると膿になってしまいます。

①歯茎のマッサージ

ブラシでマッサージをすることで歯茎に溜まっている血を出します。
ただ、重症の場合は、また血が溜まってくるので、繰り返しマッサージをすることが必要です。
自分自身でも簡単にマッサージができるので、週に2回マッサージを行うことでより早く治ります。

②レーザー治療

レーザー治療とは、歯茎の表面にレーザーを照射する治療です。
これにより、血液の循環を良くするのでより血が出やすくなります。
痛みが強い急性症状が治まった後にレーザー治療をすると効果的です。

当院のレーザー治療

主に歯周病や口内炎に対し、レーザー治療を行っています。

当院のレーザー治療について詳しく知りたい方はこちら